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アルマ・ポウスティ来日Q&A 全文掲載

12月5日(火)に角川シネマ有楽町での
『枯れ葉』先行上映で行われた、
アルマ・ポウスティさんのQ&A。
当日はオンラインフォームで
会場から質問を募り、
アルマさんにお答えいただきました。

登壇者:アルマ・ポウスティ 
MC:奥浜レイラ 通訳:遠藤悦郎
MC
今日は劇場で映画をご覧になっていましたが、劇場のみなさんと一緒に見られたご感想をお願いします。
アルマ
まずは、このような機会を与えてもらえて本当に感謝しています。この場に来られてとても光栄です。日本にはたくさんのアキ・カウリスマキのファンがいることがよく分かりました。本当にありがとうございます。
この映画のおかげで世界中をプロモーションで回ることができて、フランスにドイツに、メキシコ、アメリカ、そしてここ日本に来ました。私は各会場でスパイをしていて、皆さんの反応をうかがっているんです。日本は少しフィンランドと似ていると思いました。皆さん物静かでありながら、ユーモアを理解するセンスがある、そんなところが似ていると思いました。
MC
想像されていたところで笑いは起きていましたか?
アルマ
笑いのポイントは仕込めるものではないですが、でも皆さんが本当に心から楽しんでいることが感じられました。
MC
今回が初めての来日で、東京にいらっしゃる前に京都にも足を運ばれていたということですが、印象はいかがでしたか? どんなことをして楽しまれましたか?
アルマ
夢が実現しました。長い間、日本に来るのが夢だったので本当に嬉しいです。いろんなものを見たり感じたりしています。今回は本当に短い時間しかいられないのですが、それでも日本が本当に美しい所だということ、それから皆さんとてもフレンドリーであるということを感じています。たくさんの思いがあるので、まだうまく消化しきれなくて上手く言えないのですが、日本にはすぐにでも戻ってきて、今度は2カ月とか長い期間滞在したいですね。
アルマ・ポウスティさん
MC
いつでもお待ちしております。では、カウリスマキ監督の演出に関することで質問をたくさんいただいておりますので、少しまとめてご質問できればと思います。「演技に関するリクエストで印象に残っているものはありますか。どんなセッションをしましたか」というご質問がきています。
アルマ
「Don’t Act! 演じるな」と言われました。どういう意味かはともかくとして。アキは自分のスタイルで40年も映画を撮っているので、完璧さは経験から来たものだと思うんですね。私と、そして共演のユッシ・ヴァタネンは演技者としてはデジタル世代の子供なんです。今回、アキは35㎜フィルムでこの映画を撮影をしましたが、何かフィルム素材への尊敬というか、畏敬の念というか、そんなものがありました。指示としては、台詞は覚えて来い、でも練習はするな、一人ではするな、二人でもするな、ということを言われたんです。しかも撮影はワンテイク。だからすごく怖いのですが、とてもファンタスティックな、本当に素晴らしい経験をさせてもらいました。
撮影現場に行くとアキは本当に1回で撮ると言うんです。1回目でダメだったらまあ2回目を撮ってもいい。それも壊滅的だったら3回目を撮る。でもそれはアキ流のジョークなんです。実際にはほとんど1回で撮っています。それは本当に貴重なチャンスだと思います。その演技は二度と繰り返すことができないものなので、2回目をやったとしても何か別のベールというか膜がかかったような、違うものになってしまう感じがとてもします。その1回でどういう演技をするかがとても大事なんです。ある意味で生であり、正直であり、それから審美的に真摯な演技でなければいけないんです。本当に素敵で美しい時間でした。それはそれは、とても愛すべき時間でした。その貴重なカメラとの時間をかみしめたいのです。
実際、カメラにはモニターが付いてないんです。完全にモニターを見ない。カメラマンや私たちと同じ場所、カメラの横にいて、実際に演技を見て、そこで判断をしていました。
画を作る作業はアキにとってはすごく繊細で、些細なことまでをも全て正確に作り上げなければならないんです。例えば、照明や小道具や、セットの配置など、その一つ一つをきちっと決めていって、それを細心の注意を払って作りあげていきます。だから撮影クルー全員にものすごい集中力が必要なんですね。それはすごく独特で、誰かが何か一つミスをしたら、それで崩れてしまう。そういった儚さがあるからこその集中があって、それが私たちを一つにまとめてくれました。
アルマ・ポウスティさん
MC
ありがとうございます。たくさんの質問をいただいてるので、どんどん行きたいと思います。「素晴らしい音楽が使用されていますが、アルマさんが思い入れのある劇中曲は何でしょうか。」
アルマ
音楽は映画のストーリーを支える大きな要素です。特に今回は60年代に80年代、それに今の音楽を色々混ぜて時間の感覚を独特なものにしながら、その中で新しいストーリーを生んでいると思います。それは時代感を混乱させる特殊な効果がありますね。でも一番印象に残っている好きなシーンは、バーのシーンで出てきたマウステテュトットという女性デュオのバンドです。ちょうど物語の転換点で使用されていますが、彼女たちはフィンランドに実在するバンドです。グループ名はフィンランド語で「スパイス・ガールズ」。名前からしてふざけてるんですけれども。でも彼女たちは“陰鬱なスパイスガールズ”と呼んでもいいかもしれません。
MC
姉妹なんですよね。(通訳の)遠藤さんは先週ライブを観たそうで。
遠藤
はい。私はフィンランドに住んでいるのですが、先週彼女たちのライブを見てきたばっかりで、素晴らしかったですね。
MC
賞を取っても、あのふてくされた顔をしている。
遠藤
そうですね。フィンランドの音楽賞を取ったんですけど、あのままの顔で出てきました。
アルマ
SPOTIFYやApple Musicにも曲がありますので、ぜひ探してみてください。
マウステテュトット
MC
はい、他にもたくさんいただいてます。「『枯れ葉』というタイトルをどのように解釈されましたか?」
アルマ
もちろんこの題名は、「枯葉」という歌のタイトルの直訳です。フィンランド語でも英語でも日本語でも同じタイトルが付いています。言葉通りに取れば、もしかしたら“賞味期限が過ぎた”と捉えられるかもしれません。でも私の解釈は少し違います。葉っぱが木から落ちていく。でも地面に落ちきるまでに、まだしばらく旅をする訳ですよね。落ちきるまでの間にまだまだ色んな物語や旅があって、そのなかで(悲しげながらも)何らかの希望がある。そのように感じています。
MC
ありがとうございます。素敵な解釈。はいそして、「犬と一緒に出るシーンがとても印象的でしたが、犬との信頼関係がないと難しいような動きでした。あのシーンの思い出がありましたら教えてください。」
アルマ
ワンちゃんの本当の名前はアルマなんです。ちょっと運命的な偶然だと思います。ワンちゃんのアルマはポルトガルの野良犬だった子で、アキ自身の飼い犬です。今回の映画が彼女のデビュー作です。とても才能のあるワンちゃんだと思います。すごく集中力があって、しかもちゃんと仕事のモラルを持っているワンちゃんでした。間の感覚が素晴らしいんです。リズムを理解する能力があって、自ら芸術的な演技判断をするんです。スタッフみんなが「おっ」と思うぐらいに決定的な演技をしてくれました。監督の犬だからなのかもしれませんが、とても素晴らしいデビュー作で、これから期待が持てますね。
アルマ・ポウスティさんとアルマ
MC
引っ張りだこになってしまいそうですね。そして次は、「ロシア、ウクライナのラジオがそれぞれのシーンの時間を繋いでいるようでとても印象的でした。ラジオの内容は撮影当時の生の情報だったのか、それともニュースと撮影は違うタイミングだったのか」という質問です。
アルマ
ちょうどあのラジオの内容は、映画の中での書割りのようなものというか、背景のようなものだと思います。アキは、この時代に映画を作るにあたって、あの戦争にコメントせずに作ることはできないということを言っていました。だからタイムカプセルのように、その時に起きていたことを映画作品の中に閉じ込めておく。それは、あの時にこんなことが起きていたということの証拠を、芸術家の責任として後世にこの映画を見た人に残しておけるということだと思うんです。
二人の孤独な人物がこの映画に出てきますが、人生ではちょっと儚いこともある、一瞬にして何もかもを失ってしまうようなこともある。そんな中でも、例えば恋に落ちて誰かを愛するとか、そんなことが人生に必要な勇気なんじゃないか。自分を変えて、勇気を出して愛を伝える。この一度しかない人生をどう生きるか、どう過ごすか、変えていく勇気がもてるのか…ということを、とても強いメッセージとして伝えていると思います。
アルマ・ポウスティさん
MC
ありがとうございます。そして衣装や色使いについての質問もきているんですが、代表してこの方。「赤、青、黄色など配色が印象的な作品でしたが、ラストシーンで彼女が着ていたコートの色は黒でしょうか。あの色のコートをラストシーンで着用することにはどのように感じられましたか?」お衣装全般に関してお答えいただければと思います。
アルマ
濃い紺でした。かなり厚手のコートでしたが、人生の新しい冒険にのりだす準備ができた、よし行くぞと、そういう感じかもしれません。多分皆さんの記憶にも残っていると思うのですが、アンサはよく赤い服を着ています。例えばカラオケバーに行く時に、ちょっと決意を込めたような感じで着ていたり。それから二人で初めてのディナーをする時にも着ています。何かが起きることに対する希望とか期待とか、そんなものもあるのかなと思いますね。それでいて、経験があまりなくてある意味ナイーブな面もあるんですけれど。最終的にアンサは強くなっていきます。その強くなっていく流れの中に、この服の色もあるんじゃないかと思います。多分皆さんお気づきかもしれませんが、赤にはアキにとっての大師匠である小津安二郎監督への敬意が込められていると思うんですね。アキは赤いやかんを追い求め続けてきた人です。映画の中で、赤いヤカンとかポットを使い、たまに赤い消火器を使ってみたりしていました。それはやはりアキの小津安二郎、あるいは映画の神々、映画の大先輩に対する敬意の表明だと思うんです。そういったものが何かのセリフの中にちらっと出てきたりします。映画の神々に対してちょっと手を振ってみているような感じがしました。赤という色は明らかに、小さな秘密が込められていますね。
アルマ・ポウスティさん
MC
本当にごめんなさい。質問が読み切れていないのですが、ちょっと時間がきてしまったようです。最後の方でホラッパにウィンクしていたという質問も結構きていたので本当は伺いたかったんですけれど。
アルマ
あの時、アンサはちょっとだけ浮気っぽい女性に変貌したなと思います。すこし自信が芽生えて、恋に踏み出す勇気が出たのかもしれない。だからアンサの代わりに、私はそのことをとても嬉しく思いました。勇気のある女性になれたってことを。
MC
そこへ踏み出した一歩が、まさにウィンクだったわけですね。はい、お時間がきたので最後に皆さんに一言、アルマさんからいただいてよろしいですか。
アルマ
アリガトウゴザイマス。ほんとに今日はお越しいただきありがとうございました。私も皆さんと一緒に映画を観ることができて本当に嬉しく思いました。この81分間の『枯れ葉』というおとぎ話が終わった後に、世界がちょっとだけより安全で、ちょっとだけより暖かい場所になったように感じたいただけたらとて嬉しく思います。皆さん、どうぞご自愛ください。お互いのことを気にかけながら生きていけたらいいですね。
MC
ありがとうございました。それでは大きな拍手でお送りください。本日は遅い時間まで本当にありがとうございました。
アルマ・ポウスティさん

12/6 アルマ・ポウスティ&松重豊対談

12月6日(水)にユーロライブでの『枯れ葉』先行上映で行われたアルマ・ポウスティさんと、アキ・カウリスマキ監督の大ファンだという俳優・松重豊さんのトークイベント。撮影現場での演出や演技について、深い話がくり広げられました。

登壇者:アルマ・ポウスティ、松重豊 
MC:奥浜レイラ 通訳:遠藤悦郎
アルマ
アリガトウゴザイマス。皆さん、今日は本当にお越しいただきありがとうございます。お招きいただいたユーロスペースにも感謝しています。実は今日は特別な日で、フィンランドの独立記念日なんです。
遠藤
106年目の誕生日ですね。
アルマ
皆さんと一緒に、カウリスマキの雰囲気の中で独立記念日を祝うことができてとても嬉しいです。日本にはカウリスマキ作品を長い間愛してくれているアキの友達がたくさんいて、彼も喜んでいると思います。そして今日ご覧いただいた『枯れ葉』が初めてのカウリスマキ作品だという方にはおめでとうと言いたいです。他にもたくさんの作品があるので、これから楽しんでいただけると思います。キートス。
MC
今回『枯れ葉』の公開と、アルマさんの来日のお祝いに駆けつけてくださった方がいらっしゃいます。ご紹介したいと思います。カウリスマキ監督の大ファンでいらっしゃる俳優の松重豊さんです、どうぞ。

(登壇した松重さんからアルマさんへ花束が贈られる)
MC
お花をありがとうございます。では松重さん、皆様にご挨拶を。
松重
はい、この髪型を見てわかる方はわかると思うんですけど。海外作品のこんな席でなにかしゃべるなんてことは本当に苦手なんですけど、この作品だけはもう髪型を立てでも駆けつけたいと思いました。とにかくカウリスマキ監督の大ファンですので。アルマさんにこんなに笑っていただけると幸せな気持ちになりますね(笑)。今日はよろしくお願いいたします。
MC
アルマさん、松重さんの髪型はいかがですか?
アルマ
ファンタスティック(笑)
松重
サンキュー。
アルマ・ポウスティさん、松重豊さん
MC
さっそく作品のお話をしていきたいと思います。先ほどお話にあったように、今日はフィンランドの106年目の独立記念日です。そんな日にアキ・カウリスマキの作品を皆さんで観るというとても幸福な時間だったと思います。松重さんは『枯れ葉』をご覧いただいて、どのようなご感想を持ちましたか?
松重
本当に、一回ご引退なさった方がもう一回作るというのは、日本でも同じですからね(笑)。まあ、そういう時期も来るのかなと思っていたんですが、よくぞ戻ってきていただいたということ。どういうテイストの作品になるのかと思ったら、僕の一番好きないわゆる「失業3部作」ですか、『パラダイスの夕暮れ』から『真夜中の虹』『マッチ工場の少女』に連なる作品で。しかもヒロインのアルマさんが素晴らしい。カティ・オウティネンを上回る素晴らしい演技で、魅了されました。本当に戻ってきたなと。それに、衝撃的なのはラジオからたびたびウクライナの現状が流れてきて現実を目の当たりにしなきゃいけないということもありながらも、やっぱりふんだんにユーモアと音楽に満ち溢れた作品というのが、よくぞ戻ってきてくださったなという思いで、ちょっと本当に嬉しくてしょうがないです。
MC
そうですね。6年経って、よくぞという感じもしますが、アルマさんはいかがでしょう?
アルマ
本当に素晴らしいお言葉をいただいて、びっくりするのと、感動するのと、感謝でいっぱいです。アキが戻ってきて良かったですし、私も、フィンランドの人たちも驚きましたけど、一番驚いたのはアキ本人だと思うんです。アキにとっても、意欲が盛り上がってどんどんやる気が出てきて、実際にこの作品ができたというのは本当にすごいことだったんです。しかも戻ってきただけではなく、私やユッシ・ヴァタネンのような新しい俳優を迎え入れて作ったことは本当に素敵なことだと思います。実際、撮影はものすごく速くて、1年前の秋、9月に撮影を始めて、撮影が終わってから2ヶ月で編集をして、6ヶ月後にはもうカンヌで上映をしていたというすごいスピードでした。多分アキ自身がどんどんインスピレーションを得て、孵化期のような、ゆりかごのような状態だったんじゃないでしょうか。なんでこんなに湧き上がるのかというくらい。監督に言わせると、指が勝手にどんどん脚本を書いて、書いているうちに指が勝手に別のストーリーを書き始めたって。書き終わって気が付いてみたら、「労働者3部作」の4作目ができていたそうです。
松重
アルマさんご自身はカウリスマキ監督について、出演される前はどのようなイメージを持たれていたんですか?
アルマ
アキ・カウリスマキ監督はもうレジェンドですね。本当に巨匠です。私もそういう風に見ていましたし、自分が生きてきた中で、常にアキ・カウリスマキ監督はそこにいたんです。彼の映画はずっと見てきましたし、人生の中で常に一緒にいた感じがします。特にヘルシンキにはアキが経営するバーがあるんですけど、そこにも行きましたし、アキが経営する映画館にも行きました。でも、一度も会ったことはなかったんです。彼はとても深いヒューマニズムを持った人で、しかもそれは人々の心に触れるようなタイプのもので、常に小さきものへの愛というか、ケアというか、気にかけているところがとても独特なんです。でも、彼のスタイルはあまりにもユニークというか、唯一無二のものなのでコピーはできません。真似したらすぐ分かるし、真似が出来ない。実際、アキの映画はとにかくオリジナルで、映画を観ればあれはアキ・カウリスマキの映画だとわかるスタイルを持っている。そういう印象でした。
MC
松重さんはいかがですか? アキ・カウリスマキのどういったところに惹かれていましたか?
松重
映画とか、ショービジネスの世界にいると、今は分かりやすい方向に流れているっていうイメージがあるんですね。お客さんはファストなものをどんどん要求してくるし。(この映画は)早く理解して先に進みたいっていうのと明らかに逆行している。81分という時間に凝縮された物語があって、そこに置かれた俳優の表現力が非常に問われると思うんです。本当に、誰も分かりやすい芝居はしてないんですけれども、表情の一瞬一瞬を僕ら観客はつかもうとするわけじゃないですか。だからアルマさんの表情ひとつ、目の動きひとつ。「え?ウインクした?」みたいな、そういうことだけでものすごく大事件が起きるんですよ。何か言葉で説明したり、過剰な演技をしたりっていうことじゃない。そういう表現に満ち溢れている空間というのがアキ・カウリスマキの作品で、そこに触れることによって、まだ僕らの信じるような表現が世界のどこかにはあるぞと思えるんですね。だからアキの作品を見ると、まだこの方向に向かっていっても間違いではないんだなと思います。
アルマ・ポウスティさん、松重豊さん
アルマ
すごく素敵なことをおっしゃってくださって感動しています。アキは沈黙の巨匠だと思うんです。ひとことのスーパースターですね。
松重
(食い気味に)あの、台本ってどれぐらいなんですか? 分量的に。セリフの量って早口でしゃべれば15分ぐらいで終わるんじゃないかと思うんです、日本だったら。僕らの台本は1本でこれぐらいの厚さがあるんです。フィンランド語でどういう書かれ方をしているのか分からないですけど、渡された脚本にはセリフは全部書かれていたんですか?
アルマ
私が人生の中で出会った一番短い脚本でした。
松重
(笑)
アルマ
完全な珠玉の逸品でした。素晴らしい文学者ですね。詩的なんです。たくさんの言葉は使わないですが、すごく慎重に選ばれた言葉が使われています。もちろん脚本に描かれている人物のセリフは全部書いてあります。それに演じるべき人物の性格とか、キャラクターのいろんなヒントが全て盛り込まれていました。本当に完全で、それに何かを足すこともなければ、引くこともないというか。そこに外からは何も持ち込めないぐらいのものが、その短い中に凝縮されていました。全てがピュアで、とても正直な脚本と言えると思います。そのままでカメラの前に行ける勇気を持てるような、そういうものでしたね。実際、アキを信頼できるということが、その脚本からよく分かりました。アキはもう40年もこのスタイルでやっていて、20作品の長編を撮っていますけど、それは徹底していますね。全て書いてあるんです。でも、ひとつだけ書いていなかったのは、ウィンクでした(笑)
松重
貴重な情報をありがとうございます(笑)。そのウィンクに関しては、OKっていうカウリスマキさんのサインが出たんですか?
アルマ
撮影の時に彼がウインクしてくれと、その場で言われたんです。
松重
現場のことも知りたいんですけども。どういう演出を現場で指示をされるわけですか。具体的に何か、ここではこのぐらいの間が欲しいとか、例えばここは正面を見て、ずっとセリフを言ってくれとか、そういう細かい指示があるのか。それとももう本当に自由にやってくれっていう形でやるのか。
アルマ
フリースタイルではないです。細かくすべてが考え抜かれています。リズム、間に関しては、すでにそこにあります。監督は、セリフは覚えてこい、でも練習はするなと。一人でも、二人でも、稽古はするな。でも、脚本はよく読んできてほしいと。ただ、読みすぎるなとも言われました。ほとんど全てがワンテイクで終わっているんです。それは俳優としてはとても怖いことです。これはアキのユーモアなんですが、ワンテイクでうまくいかなかったら仕方ないからツーテイク目を撮る。それでもどうにもならなかったら3テイク目を撮るよと。結局、ワンテイクで撮るぞという決意をいつも言ってるんです。それは優しいユーモアですね。最初はそんなの怖かったんです。でも、現場に行ってみると、本当にワンテイクで。ほとんどの場合うまくいくんですが、するとやっぱり、唯一無二の瞬間がカメラに焼き付けられるわけですね。それが極めて重大で、それはもう二度とできないことなんです。だからもし何か問題がおきて、もう一回繰り返しやることになると新たなヴェールを上に乗っけるような感じになってしまって、同じにならないですよね。それはね、俳優としては怖いけど、すごいことだなと思います。一回で撮るわけですから、全てがワンチャンスなんです。照明であったり、舞台の設定であったり、立ち位置であったり、その全ての設定は一回しかないので、すごく注意深くなります。そしてこれは不思議というか、もう謎のようなことですけど、監督はモニターを一切使わないんです。
松重
へえー。
アルマ
昔ながらのオールドスクールの映画の撮影方法で、35ミリのフィルムカメラで撮って、そのままダイレクトにいく。例えば一回カメラを覗いて、小道具はこっち、立ち位置はこっちと、全ての構図を全部自分で動いてチェックしていくんです。それでカメラを覗いてOKとなったら、カメラの横に座って、アクションと声をかけて、演技が進んでいくんです。しかもそれがワンテイクですよ。俳優も、スタッフも全部その緊張の中で撮って、OKが出た後にモニターでチェックなんかしないんです。もう何が撮れているのか彼は分かっているんです。撮った後にチェックなしというのも本当にすごいと思います。
松重
その緊張感は僕も大好きなんですよ。もうテストは要らないから、早く回してっていうタイプなので。その中でもアルマさんは『TOVE/トーベ』では本当に表情豊かで、動きもあって、とにかく色んな表現をお持ちなのに、それがカメラの前であれだけの、いわゆる無表情に見えるような、本当に少ない信号で、高速で動いている心の動きを観客に見せるっていう。そのテクニックというか、そういう演技教育というのは僕らは日本では受けてきていないんです。そのなんでしょう、アキの作品に出ている方には、そういうフィンランド人に特有の表現方法があるんでしょうか?
アルマ
とても感動しています。演じるなとアキは言うんですね。それが唯一の監督の指示です。アキの映画はずっと見てきていて、そういうスタイルだと知っていたわけですけど、ミニマルに見える中にも、物凄くたくさんの感情とか人生とか、そういったものが詰まっているんですね。気持ちがぎっしりとその中に詰まっている感じなんです。実際にフィンランド人はシンプルで、ちょっとシャイで、静かではあるんですけど、アキはやっぱり沈黙の名人というか巨匠というか。沈黙に対する信頼がものすごく大きいんですね。面白いのは、それが同時に観客に対しても沈黙を解釈する余地を与えているんです。だから、観客はちょっとしたシンプルなものの中からピュアに何かを見つけられるんだということを、逆に私も学びました。監督の映画に出て、演じることで学んだことは、表現の幅を広げるというよりは深い方向に進んでいく、そういうスタイルがあるとうことです。俳優として、それはもう興奮するような経験でした。
松重
そういうふうに聞くと、真面目なお芝居だと思うんですけども、くだらない間とか、本当に大笑いしてしまうような、呼吸の笑いがあるじゃないですか。あと音楽ですよね。それが対極にあるような沈黙と混在しているから、僕らの脳っていうのはどんどんどんどん掻き混ぜられるんですよ。どこに行っていいのかわかんないまま、カウリスマキの世界に引き込まれていくっていうのがあるんですけども。そういう笑う間とか、空気とか、かかる音楽とかっていうのは演じる側として意識してらっしゃるんですか?
アルマ
これはおとぎ話なんですね。ですから、アキは時間を結構混ぜるんです。例えば60年代っぽいなと思ったら、急に80年代っぽい、あれ、ラジオから今のウクライナ戦争の話が出てくる、という時間で。しかも一か所、2024年と書いてあるカレンダーが映ったりするんですけど、これはSFか?って、そういう混ぜ方をする。外を見てみたら、また違う世界があるとか、そういうのがとっても独特なんですよね。それを見せることによって、今のフィンランドは、今の世界はどうなんだろうということを観客に思い起こさせる。そういうマジックがあります。
松重
それも含めて、やっぱりその世界観を演じる側も共犯関係になっているってことなんでしょうね。だから、本当に「竹田の子守唄」がかかって、ウクライナのニュースがかかる、一緒に観に行く映画がジャームッシュのゾンビ映画で。なんで?という。そういうところで掻き混ぜられるのがすごく楽しくて。カウリスマキっていう人自体、人間的な深みというか、そういうものがあるんだろうなというのを感じるので。やっぱり好きだなと改めて思いました。
アルマ
わたしもカウリスマキの映画世界を愛しています。実際に少なくない数の引用というか、彼が考える映画の神々、ジャームッシュ、チャップリン、小津といった人々に敬意を表したものがいっぱい出てくるんですね。それはスノッブに全部を知っていなければいけないということではなくて、わからなければわからないでよくて。たくさんのそういうものを使いながら、アキ自身は自分が尊敬する映画の先達や同僚たちとの会話を楽しんでいる。会話を自分の映画の中でやっている、そういう感じがします。
松重
待ち合わせをしている映画館のポスターが気になってしょうがないですね(笑)
待ち合わせをしている映画館のポスター
MC
一時停止してみたいぐらいですよね。コメディアンでもあるユッシ・ヴァタネンさんが加わっているのもコメディの要素としては大きかったと思いますが。
アルマ
アキはこの映画をロマンチックコメディと呼んでいます。彼は、ロマンチックコメディだから頬っぺたに1回キスをして、握手が1回、おでこに1回キスをする、すばらしい愛情表現がたくさんあるじゃないかと(笑)
MC
確かにまっすぐなラブストーリー、コメディの要素もありますね。すいませんお時間が来てしまいました。
松重
すいません、勝手な話をずっとしていました。
MC
いえいえ今日はそのつもりでしたから。
遠藤
アルマさんが松重さんに質問したいそうです。
松重
はい延長戦です。
アルマ
いま言ったオールドスクールな映画の撮り方、リハーサルをしない、一回で撮るぞみたいな経験はありましたか?
松重
北野武さんは多分近いですね。テストをしないで、もう回していこうか、ということをしますし。僕はテレビとかの作品に関係している時に、テストで何が起きるかわかんないから、そこからみんなで楽しもうよっていうことで、現場では積極的に、できれば各セクション準備できた上でテストから回していこうという作り方をしようと思ってます。テストを重ねていって固まっていく芝居っていうのもありますけども、やっぱり一回しかできないっていう、そういう新鮮さっていうのがやっぱり一番面白いなと思います。そういうものを切り取って映画ができてるっていう方が。僕はどこかドキュメンタリーに近いものになればいいと思っていますし、そこがやっぱり、多分アキが考えていることとも、アルマさんが面白いと思ってらっしゃることとも多分繋がっているんだなと思って、今日は非常に合点がいきました。
MC
松重さんはアキ・カウリスマキ監督のやり方にわりと近いものをご自身でも感じてらっしゃる。ということは、今後ご出演したいなということは…。
松重
もう旅費から何から全部出して行きますよ、そりゃ。もうセリフなくても大丈夫。本当に行きますよ。行きたい。本当にバーにいるウェイターでも、本当になんでもいいです。
MC
6月にアキ・カウリスマキ・オタクツアーがあるんです。
松重
真面目に考えちゃった。
遠藤
髪型は準備できているじゃないですか。
松重
レニングラード・カウボーイズです(笑)
遠藤
6月にアキ・カウリスマキのオタクツアーを企画していまして。カウリスマキはキノ・ライカっていう映画館を作っちゃったんですね。そこにも行くツアーで。わたしはツアーのガイドです。
松重
詳しい日程を教えてください。個人的に行きたい。
MC
まだまだお話しできると思いますが、すいません、最後にアルマさんから一言いただいて締めたいと思います。お願いします。
アルマ
みなさん、ありがとうございます。今日は素晴らしい会話ができて本当に嬉しく思います。人生というか日ごろ何か混乱したり、色んなこともあるかもしれませんけれども、その中に希望の光、スパークが見えたらいいと思いますし、ほかの人とお互いケアをしあう、大切に思うということをやっていただけたら、とても嬉しいなと思います。アリガトウゴザイマシタ。
アルマ・ポウスティさん、松重豊さん

マウステテュトット オンラインQ&A

1月15日(月)にユーロスペースで行われたマウステテュトットのアンナ・カルヤライネン、カイサ・カルヤライネンさんとのQ&A。
当日はオンラインフォームで会場から質問を募りお答えいただきました。

登壇者:アンナ・カルヤライネン、カイサ・カルヤライネン(マウステテュトット)
通訳:遠藤悦郎
MC
本日はご来場いただきありがとうございます。これから『枯れ葉』に出演のマウステテュトット、アンナ・カルヤライネンさん、アンナ・カルヤライネンさんとのQ&Aを行います。まずはお二人から一言ずついただけますか。
アンナ
アンナです。
カイサ
カイサです。
アンナ・カルヤライネン、カイサ・カルヤライネン(マウステテュトット)
MC
ありがとうございます。続々と質問が届いていますが、最初はお二人のご紹介をかねての質問です。「Maustetytötというバンド名の由来を教えてください。どうしてこの名前をつけたのですか?」
アンナ
私たちはもともとカネリというバンドをやっていました。カネリはシナモンという意味なんですが、その頃から音楽仲間が半分冗談で私たちのことをマウステテュトットと言っていました。新しいバンドに再編成して名前を考えた時に、スパイスガールズをもとにしたその名前がとても面白いなと思ってバンド名に採用しました。スパイスガールズをそのままフィンランド語に訳すとマウステテュトットなんです。
MC
ありがとうございます。次の質問です「今回、アキ・カウリスマキ監督とご一緒できて、率直な感想等、是非お聞かせください。」
カイサ
まずアキ・カウリスマキに会えるということだけで、とてもびっくりして盛り上がりました。子供の頃からカウリスマキのファンだったので会う時はとても緊張しましたし、伝説の監督で、私たちからしたらアイドルのような人なのでとても光栄でした。夢が実現したようなそんな感じです。
MC
その監督についての質問です。「撮影時、カウリスマキ監督との印象的なやりとりはありましたか?」
アンナ
撮影に参加したのは1日だけで、ヘルシンキのカッリオという場所にある実在のバーで撮影しました。同じ場所の他のシーンも全部同じ日に撮っていて待ち時間が長かったので、他のシーンの撮影も見ていたりしました。撮影はスムーズに進んでいてとても簡単にやっているように見えたんですが、それはアキが何をしなければいけないか全部分かってるからなんですね。私たちの演奏シーンへの指示は特になくて、いつものライブのように演奏してくれと。それでフィルムのカメラが回って、違う角度から3回か4回撮影をしました。
アンナ・カルヤライネン、カイサ・カルヤライネン(マウステテュトット)
MC
もう少し『枯れ葉』についてお聞きしたいと思います。「お二人が気に入っているシーンはありますか?」
カイサ
とても難しい質問ですが心に残っている印象的なシーンは、アンサが「あなたのことは好きだけど、酒飲みは嫌いだ。私の父は酒で死んで、母は悲しみで死んだ」と言うシーンです。
アンナ
今カイサが言ったシーンに加えて、犬の出てくるシーンがやっぱり好きです。これまでのカウリスマキ監督の作品にも犬は出てきますが、それ以上にアンサが感情を表に出していたと思うんです。今まで犬が出てきてもそんなに感情を表す役はなかったと思うので、すごく印象に残っています。
MC
劇中の楽曲について質問がいくつかきているのですが「劇中の曲は映画のために書き下ろしたものですか? 歌詞がとても印象的で映画の内容とも良い相乗効果があったように感じました」。またそれに関連して「作詞と作曲でお二人の分担はどのようになっているのでしょうか」という質問も来ています。
カイサ
曲は映画よりずっと前からあったもので、2020年にだした2枚目のアルバムに収録されています。選曲はアキ自身によるものです。二人とも作曲をします。基本的に歌詞は私、カイサがやっています。
MC
その使用された曲「悲しみに生まれ、失望を身にまとう」についてかなり突っ込んだ質問がきているのですが「映画で使われている曲は、2020年リリースの2ndアルバムに収録されていますが、映画内で流れているのは、アルバムとはヴァージョンが違うようです。映画のエンドロールに2022年制作というクレジットがありましたが、映画用に新たにレコーディングしたものでしょうか? また、この映画ヴァージョンが聴けるサイトなどありましたら教えてください。」
アンナ
仰る通り違うヴァージョンで、映画のために新たに録音したものです。カルッキラというカウリスマキ監督が住んでいて映画館も作ってしまった街があるんですが、そこにあるスタジオでライブヴァージョンを新たに収録しました。映画で使われているのはその新しいヴァージョンです。
MC
歌詞についてもう一つお聞きします。「わたしが知る限り、楽曲はすべてフィンランド語だと思うのですが、フィンランド語で歌うことに、何かこだわりなどありますか?」
カイサ
そうですね、私が作詞する時に自分の母語であるフィンランド語以外で言葉を作るのはめちゃくちゃ難しいし、母語であるフィンランド語を使うことによって言いたいことがきちんと伝えられるし、フィンランド語で作ることが好きだからです。
MC
『枯れ葉』はフィンランドですごく大ヒットしているそうですが、フィンランドでの反応について質問が来ています。「フィンランドのマウステテュトットのお二人の同年代の若い方々から、どのように『枯れ葉』は受け止められてる? 若い方々にも人気ですか?」
カイサ
色々なコメントなどを見ましたが、いつものカウリスマキ監督の作品より若い世代からも良い評価があるように見受けられます。
MC
ありがとうございます。映画では篠原敏武さんが歌う「竹田の子守唄」という歌も使われていますが、「最初の日本の歌は知っていましたか?」
アンナ
実はアキに会った1回目か2回目か忘れましたけど、アキが篠原さんのLPレコードとカセットをくれたんです。(通訳補足:アキ・カウリスマキ監督プロデュースのレコードです。)それがとっても大好きで、何度も何度も聞いていました。映画に使われているとは知らなかったので、見たときはとても嬉しく思いました。
アンナ・カルヤライネン、カイサ・カルヤライネン(マウステテュトット)
MC
お二人の音楽活動についての質問もいくつか来ています。「バックバンドなしで二人だけで演奏するスタイルが印象的ですが、デビュー当時からこのスタイルだったのでしょうか? 演奏スタイルのこだわりがあれば伺いたいです。」
カイサ
初めから二人でそういうセッティングでやっているのでそれを続けています。私の持っているのはヤマハのPSRというシンセサイザーで、ドラムも入っているし色々できるので、そこにギターを加えた組み合わせでスタートして、それをずっと続けています。でも中心にあるのは楽曲なので、とにかく良い楽曲を二人でやるというのがこの構成の中心にある考え方です。
MC
ありがとうございます。「『枯れ葉』の挿入歌は、メランコリックなメロディーと共に、歌詞もとても印象的でした。この歌詞はどんな時に生まれたのですか?」
カイサ
曲ができる時のことは結構覚えていないものなんですが、この曲についてはアンナが作った曲が元々ありました。そこにテキストが半自動的に、全然別のことをしている時に浮かんできました。だから曲の内容をどうしようというよりは、自動的にストーリーがどんどん出てきたそんな感じでした。
MC
その歌のシーンですが「お二人がご出演していたシーンにて、演奏の際にお二人があまり表情を出さないように見受けられたのですが、監督からは演出の指示などあったのでしょうか」
アンナ
自分たちの演奏については監督からは何も指示はなかったです。監督は自分で曲を選びましたし、私たちの演奏スタイルも知っていたので、それがこのシーンに合うということで選んでくれたんだと思います。私たちの演奏スタイルはとても静的で表に感情を出すスタイルではないので。
MC
「おふたりの出演シーン独特の雰囲気でしたがとても素敵でした。 作品の中で、特に好きな人物がいたら、理由を含めてききたいです。 わたしはアンサをかばう同僚女性2人にホロッときました。」
カイサ
やっぱりアンサが好きですね。
アンナ
私もアンサが好きです。特に役柄として彼女は新しい世代のキャラクターだと思うんです。今までのカウリスマキ作品にはなかった独特の新しい世界だと思いました。温かいというか、ちょっとした目の動きとか、繊細な表情があるのがとても好きです。
MC
最後に「日本でライブをする予定はありますか?」
アンナ
日本でライブできたらとても素晴らしいと思いますが、それはどこでやるとかライブをオーガナイズしてくれる人がいてくれてこそのことなのでなんとも言えません。でも日本で演奏できたらとても嬉しいです。
MC
残念ながらお時間が来てしまいました。質問はまだまだ読み切れないのですが、「映画を観終わったあとすぐにアルバムをダウンロードして毎日聞いています」「ぜひぜひ日本でライブをしてください!」「インスタなどで見ているとお二人のファッションも素敵です」といったメッセージもいただいています。
カイサ
ありがとうございます。とても嬉しいです。
アンナ
来てくれた皆さんもありがとうございました。
MC
ありがとうございました。これにてマウステテュトットのアンナさん、カイサさんとのQ&Aを終了させていただきます。本日はご来場いただきありがとうございました。
アンナ・カルヤライネン、カイサ・カルヤライネン(マウステテュトット)